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まるで古代遺跡に描かれていたのではないかと思わせる異国情緒溢れる幾何学模様は、今も南米ペルーのジャングルの奥地に住む先住民族、シピボ族によって代々伝えられて来た伝統工芸の文様です。
タンニンを含む木の表皮を煮出し、布を染め、鉄分を含む泥を反応させることによって模様を浮き上がらせるシピボ族の泥染め。下書きもなく、全てフリーハンドで頭に浮かぶ文様を木の枝に付けた染料で描き込む独特なデザインは、シピボ族の精神世界を映し出していると言われています。この幾何学文様はその制作が紀元前にも遡る博物館所蔵の素焼きの壷にも描かれており、いかに古くから伝えられて来た文様かを物語っています。このシピボ族の文様が描き込まれた泥染めは、代々その子孫が受け継いで来た固有の形を持ちながらも一点一点色味や模様が異なる、非常に希少価値の高い伝統工芸の染め物です。
美しい文様の布たちは、インテリアにおいても印象的な空間を生み出します。ランチョンマットやテーブルクロス、ライナーやカーテン、タペストリー、ベッドリネンのほか、風呂敷やスカーフとして身につけたり。そのサイズや色合い、気分で様々なシーンでお使い頂けます。
迫力ある150cm角程度の大判で、インテリアとして壁に飾るのはもちろん、カーテンやテーブルクロス、ベッドリネン代わりなど様々なシーンでお使い頂けます。
木の皮からとれる染料と鉄分を多く含む泥を使って綿布を染め上げる伝統工芸を今に伝えるシピボ族の泥染めには、大きく分けて2種類の色合いがあります。
茶色の染料で染めた後に泥でデザインを描く茶色地と、デザインを描いた上から全面に泥を塗りつけるモノトーンの白地。この2種類は全く異なる工程を経て作られています。
■ 茶色地がベースの泥染め
茶色地の泥染めは、まず、タンニンを多く含むカオバ木と呼ばれるマホガニーの表皮を一日掛けて煮出します。この煮汁で布を染め、天日干しして乾かす作業を7回以上繰り返します。濃い茶色に仕上げた布地に、泥で模様を描き、タンニンと鉄分を結合させて茶色地の布に黒い文様を浮き上がらせます。泥が乾いたら川の流れを利用して泥を洗い流し、乾かすと完成です。
■ 白地がベースの泥染め
白地の泥染めは、単に白い布に茶色の染料で描かれているのではありません。まず白い布地に染料で模様を描き、その後にムラにならないよう布全体に泥を塗り、描いた模様と泥を化学反応させて模様の部分を黒く発色させているのです。色の濃い模様を付けるためには、濃縮した茶の染料を何度も塗り重ねる必要があり、とても手間のかかる作業が必要となります。
環境によって変わるカオバ木のタンニンの含有量、泥染を生み出すのに不可欠な強烈な日差し、鉄分を多く含んだ泥。
これら全てが揃ってこそ生み出されるシピボの伝統工芸の泥染めですが、かつては居住地の付近で採取出来た木材や泥がアマゾンの森林伐採により自然に手に入る材料ではなくなっており、現代ではこの技術を引き継げる者も少なくなり、継承自体が危惧されている希少な伝統工芸品です。
サイズ | 約1550mm×1380mm |
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素材 | 綿100% |
納期 | 約1週間 |
送料 | 食器・雑貨 |
生産国 | ペルー |
ギフト対応 | 可 |
備考 | 一点一点ハンドメイドのため、染めムラや布の歪み、織り皺などがございます。予めご了承ください。 店頭販売もしているため、更新に時間差があり 掲載商品が売り切れている場合が あります事をご了承ください。 |